陰謀論あるいはDS(Deep State ディープステート)というものに、私は極力触れないようにしてきた。ただ単にウクライナ問題を見て、個人として感じる疑問点のみを扱うようにした。DSというと「闇の政府」といわれ、陰謀論、すなわち嘘っぱちの代表のように思われるからだ。
しかし、今般の問題を掘り進むうちに、DSについて曲りなりにも何らかの定義をしないと前に進めないように思えてきた。その議論を肯定するにも批判するにも、とにかく「陰謀論とは何か」が分からなければ先に進みようがないように思われたからである。批判するなら、この定義をもとに、それは事実と違うとか、それはでたらめだとかいえばいいわけだ。
ディープ・ステート(DS)というのは、各地、特にアメリカに離散したユダヤ人のロビー活動のことである。いわゆる「陰謀論者」の説に従えば、その起源は大きく2つにわけることができる。それはどちらも100年前、1900年初頭の出来事がもとになっている。
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