神が難しいのは、それがとんでもないものではなくて、いわば連続的な事実だからだ。
ほとんど場合、意識されることもなく理解されることもない。だが、それは突拍子もない、どこか遠くの、全くあずかり知らないものではない。
我々は神が突拍子もないものだと考えることに慣れている。それがわからないことに安心できる。だが、本当はそうではない。
通常の意識にとっても、目の前の世界は何らかの矛盾を含んでいる。何かの問題がある。説明は決して完結していない。
にもかかわらず、私たちはそれを意識しない。深く掘り下げて考えることはない。自分が思っている世界はそれはそれでちゃんとしているように見える。
だが、もしその根っこを引っ張ってみると大変な芋がずるずると出てくることになる。
毎日芋を見ている必要はないが、これは引っ張ってみれば必ずその根っこに通じているのだ。