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福音はあちら側のこと

もう、今更なんだけど、福音があちら側のことを語っている、と考えると何もかもすんなりわかるんだよ。今さらでしょ。馬鹿みたいじゃないですか。でもそうなんだ。

その「あちら」というのは、何か遠くの、よくわからん死んだあとの世界とかいうのではなくて、二番目の体のこと、リアルな現実のこと、「彼」のことだ。人は天国というものを遠く考えすぎている。

 

催眠術とか、まあ手品とかでもそうなのだけど、「イチ、ニ、サン、ハイ!」で何かを行う。「イチ、ニ、サン、ハイ!何が見えますか?」みたいな誘導をして、目の前に何かが見える。そこで術者は被術者に見えたものを聞くわけだけど、通常は自分一人であちら側のものを見ようと思ってもそこにいらないいろいろな思考が出てきたり、シニシズムが邪魔したりしてすんなりそのビューを開くことができない。

だが、逆に言うとその「イチ、ニ、サン」には注意を絡め取る意味合いしかなくて、そこで「私は見る」と信じてそれを見れば見えるのだ。

 

あなたが信じるのではない。夢で動ける彼が信じないとダメなのだ。あなたの二番目の体にそれを信じさせろ。それは幼子のように信じることだし、許すことだ。向こうの体で意図すること。

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