私の家には掘りごたつがある。母屋にそれがあって、建物自体がかなり古くなっているので普段お昼の間あまり使わないのだけれど、正月など人が集まるときには使っているし、寝るときの暖房にもなっている。一応現役ということです。
しかし、もうそもそも掘りごたつとはなんなのか知らない人もいる。
畳の1/8畳、半畳を4つに分けたうちの一つの部分が取り外せるようになっていて、そこの下に金属製(昔は土製だったらしいが)の枠が畳の下に埋め込まれていて、そこに灰が入っている。上部には金網があって、やぐらがある。
この灰のところに炭や火を焚いた時にできるおきを入れて布団をかけてあたるのです。部屋の中で火をたくと、いろりなどもそうですけど、部屋が湿気なくて済む。山陰はとにかく湿気が多いので、こういうこたつは重宝する。
また、一応水道水は引いてあるのだけれど、井戸水も使っている。お茶を入れたりご飯を炊いたりするときは井戸水を使う。ただの水なのだけれど、それでも味が全く違う。
私の子供のころには当たり前だったこたつと井戸水なのだけれど、今はあんまりないらしい。
外から人がやってきて、すごくびっくりしてくれるのです。自分はあんまり今まで実感がなかったのだけれど、実はすごいところに住んでいるのだろうか?