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ASCから見たハウス

自分と兄はASCが同じ、具体的には蠍である。自分は兄弟だからASCが同じなのだろうと思っていたが、あとでこれは珍しいケースなのだと後で知った。大抵の兄弟は違うのである。

そして、自分が小さい時、母は確かに兄と私を均等に扱うように努力した。性格が同じだというわけではないが、確かに同じような立ち位置に立ち、同じような人生の軌跡でスタートしたと思う。

 

しかし、彼はASCが射手に入るときにギターを手に入れ、結局その情熱がさめることはなく、一生音楽家として過ごした。

わたしもギターを手に入れ相当に熟練はしたが、音楽の道に進むということはなかった。紆余曲折はあったにしろ、家庭を持った。

 

この違いは何なのだろう?

兄は木星が第5ハウスにあった。つまり、楽しいこと、芸術こそが彼の賭ける人生だった。一方私は第7ハウスにあった。木星、つまり宗教とかなんとかということになるのだろうが、そういう色合いを持った奥さんや人間関係で送る人生が私の人生だった。

 

同じASCなのに、これほどの違う軌跡をたどるということ、そしてそれが進行中のASCを支配する星の位置するハウスによって左右されているということに、私はいわば恐れを感じる。実は自分も一時期音楽をやりたいと思ったことはあったのだが、当時の自分なりの理由でそこに進むことはなかった。

すると次のサインである山羊を支配する土星の位置はどうなのか。自分は第4ハウスにある。次男でありながら家のことをやらなければならない立場に立った。それは労働するという意味もあるかもしれないが、同時に家という重みを肩に背負うという意味がある。

では兄はどうだったのか。土星は第3ハウスにある。現実の人生において彼はその年に重い病気を患い、親が兄を田舎へ連れ戻そうとしていた。ところが兄の面倒を見るという女性が現れて、兄は再婚し、田舎へ帰るのをやめた。だから自分は兄のASCの移動はこの結婚に関係したものだと思っていた。うん、まあよかったじゃないか、ぐらいに思っていた。

しかし、それだと自分の第4ハウスの土星のようにしっくりくる意味合いがないように思える。

第3ハウスの土星の意味合いとして、若いころ教育に恵まれないとか愛情が足りないとかいう意味と、兄弟との確執みたいなことが書いてある。

 

実は自分は兄が田舎へ帰るのをやめた直後に、こちらに戻ってきている。そういう話になったときに兄は「お前が戻るのか・・・」みたいなことを言ったのを覚えている。

この件について兄と争うというようなつもりは自分にはなかった。親も始終「跡取りは兄で、お前は居候」的な態度をとり続けていたし、兄が元気ならもう一度関西に出て仕事を探してもいい、ぐらいに思っていた。

しかし、兄の側は私のことを気にしていたのかもしれない。多分彼にとってはこれは大きな問題だった。彼はやがて帰ると親には言っていた。しかし彼の土星はYODを形成している。彼は動きたくても動くことができなかったというのも事実だ。兄はギターのお店を切り盛りし、亡くなった。父もいなくなり、私はここを動くことができなくなった。

 

いずれにしても、ハウスの説明において、通常ある惑星がそこにあることによって、人生の一フェーズでどのようなテーマで生きるか、という観点からは書かれてはいない。ASCを支配する惑星のあるハウスというものは、多分その人の人生において重要な役割を果たす。たとえ第3ハウスに土星があったとしても、ASCが蠍にある人と射手にある人ではその意味合いが違うのである。

それは、今からの占星術師さんはちゃんとまとめたほうがいいかもしれないと思う。

ASCから見たハウス」への4件のフィードバック

  1. あめ

    前に教えて頂いて、じぶんの人生においては「あたっているなあ」という感想です。
    元々は乙女座。その支配星水星は6ハウスです。これも確かに!!
    高校時代なんて、1年生から卒業までバイト尽くしでした。もう、労働が楽しくてたまらなかった。

    最近、夫が生まれたときの母子手帳が出てきました。姑の話していた出生時間とまっっったく違ってました。
    で、ホロスコープ出してみたら、私と夫はASCが同じでびっくり。(度数は離れてますが)
    それは置いておいて、で、夫のASCの進行を見てみたら、蠍座になったときに転職してますね。
    火星は3ハウスにあります。参考になれば。

    返信
    1. simpledirect 投稿作成者

      あめさん、こんにちわ。

      情報ありがとうございます。
      これはひとつの見方として定着させてもいいかもしれませんね。

      ご主人ということで、こういう目につく場所に書くのもなんですけれども、一般的な意味合いとしては、兄弟とか近隣との問題でもめるとかそういう意味合いになると思います。
      一般的な象意で車とか、コミュニケーションとかで「火星」と言われてもなかなかぴんと来ないような気はします。それがそうなるかどうかですね。

      返信
  2. あめ

    転職の原因は前職(運送会社)内での人間関係のトラブルなのと、新しい職場が火を使う仕事です。何となくイメージ的に、ふーん、と思えるような?

    返信
    1. simpledirect 投稿作成者

      運送会社というのはそうかもしれないと私も思いましたが、それは前職なんですね。
      新しい職場での出来事ということになるわけで、何か別のことということになるのでしょう。

      返信

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