先日紹介した蘭花にやっつけられそうになって、水の女王からもらった曲。単純に、聞いてきれいな曲だと思うし、ギリシャ人の歌手の皆さんのハモリも悪くないと思う。
歌詞は例によって日本語は英語交じりの歌詞が当てられている。ギリシャ語の歌詞は、多分日本語の表現をそのまま使うには多分表現上無理があると考えたのだろう、だいぶ内容は変わっているが、その内容も悪くないと思う。
Τα αστέρα ψηλά 星は高く
το φως τους στέλνουν πιο λαμπερό, より輝かしく光を送る
σ’ όλους εμάς, εδώ, στη γη ここ、地に、すべての私たちに向けて
και την ελπίδα θα κρατά ζωντανή. そして望みは生き生きとしたものとして保たれるだろう
Μας δίνει χαρά, μας δείχνει τι είναι το πιο σωστό 私たちに喜びを与え、私たちに何が最も正しいか示す
και σταματά όλους αυτούς που τόσο μισούν τους ωκεανούς. そしてそんなに海を憎むものを止める。
Μόνο η Αγάπη μας δείχνει πώς 愛だけが私たちにどうしたらいいか示してくれる
θα πλημυρίσει η καρδιά με φως. 心を光で満たす
Και η ψυχή θα πετάει ψηλά, そしてたましいは高みを歩むだろう
σε γαλάζιο ουρανό. 青い空を。
Δίνει δύναμη στα τραγούδια μας και μας ενώνει σφιχτά, 私たちの歌に力を与え、私たちをしっかり一つにする。
τη λίπη διώχνει και τον μόνο μακριά, 悲しみを遠くに追いやり
χαρίζει παντού μια ζεστή αγκαλιά. すべての人に熱い抱擁を与える
Όταν τραγουδάς το τραγούδι αυτό, 君が歌うとき、その歌は
μπορείς να αισθανθείς 感じられるだろう
μια όμορφη Συμφωνία γλυκά, 甘い一つのシンフォニーに
οι νότες σε κάνουν να `σαι πάντα δυνατή. その音はあなたをいつも強くしてくれるだろう。
Το κύμα φέρνει μια δροσιά όταν τα βράχια χτυπά, 波が岩を打つとき潤いをもたらす
θα την κρατάμε ζωντανή μια ζωή. 私たちはひとつの命を生き生きしたものとして保つだろう
自分はこの歌に関しては、作画をほめたい。踊りの動きも、背中の動きから入るとか、手で書いたアニメとしては結構斬新に作られていると思う。
だけど、自分はこの歌の作画の気に入っているのは、背景の夜空の雲の部分だ。
なかなか、月夜とかでこの紺色で雲の流れる景色を実際に見ることは難しいと思う。だが、美しい夢の中の景色では、この紺色はあり得る!もっともそれは私だけの個人的な感触なのかもしれない。
アニメ自体に直接何の関係もないのだけれど、時々思う。目の前に広がる景色が田んぼだったり夕暮れの山の景色だったりしてもいい。この広がりの感じ、ほんとは何かとてつもないことが起こっているという感じがする。この世界の向こうには別の世界が広がっている。宗教の世界で「神を感じる」的なことが言われるような、なにかとてつもないことが、この広がりの世界に実現している。
それがアニメでもドラマでも、表現できないものかなあということは、思う。
ときどき、出てくるミケルの空間、バベルの塔みたいなのが中央に浮かんで、シーラカンスみたいな古代魚が空中を回遊している場面なんかでも、もっと奥行きのある世界を描けないものか。夢の世界というのは、そういうものだと自分は感じる。そういう意味でも、この背景の紺は悪くない色だ。